
美容師を辞める時の理由って、皆どんなことだったんだろう?
辞める時は、本音を言ってもいいのかな?
どんな理由なら、すんなり辞められるんだろう?
こういった疑問にお答えします。
美容師を辞めるって思った時、すでに辞めた人はどんな理由から辞めたんだろう?ってちょっと気になりますよね。
もしかして自分が辞めたい理由は、ワガママなんじゃないか?解決するべきことなんじゃないかって悩んだり。
この記事では、美容師自体を辞めた場合の理由の多くと、別のサロンに転職した場合の理由の多くをまとめました。
そして、今のサロンを辞める時の理由について、どんな風に伝えたらいいか?言っていい事と言わなくていい事。揉めたり、嫌な雰囲気にならずに辞めるための方法についてお伝えしますね。
ワタシは、美容師歴約30年。転職8回。去る側も、見送る側も、数多く経験してきました!
では、いってみましょ。
美容師を辞めた多くの理由。みんな悩んで決断した。

今勤めているサロンに長く在籍していたり、こじんまりしたお店でオーナーとの距離が近い場合など、「美容師を辞める」って決断は言い出しにくい。それでも辞めた多くの人は、辞めたい理由をしっかり考えて、美容師そのものを辞める。もしくは、サロンの転職にとどまる、という選択をされたようですね。
美容師そのものを辞めた場合の理由。
- 健康面の不安。
- 収入面の不満。
- 美容師に向いてないと感じる。
1.健康面の不安。
水仕事に、薬品を扱う仕事で、手荒れが尋常じゃないレベルまでひどくなる場合、カラー剤のアレルギーがあったりするもの。手荒れしてるとさらにいろんなバイ菌が入りやすいから怖いです。
腰痛に腱鞘炎も、美容師さんには多くて、辞めていく原因のトップにあがっています。
2.収入面の不満。
美容師の年収は、2020年度、約311万。前年より3%の増加で、月収も3.7%増えたそうです。
増加。。。と言われても、結婚して家族を養っていくにはちょっと心もとない数字に変わりなく、あくまでも統計調査の上での話なので、これより少ない美容師さんもいますよね。
結婚でなかったとしても、収入と、仕事のバランスに疑問を持って美容師そのものを辞めてしまう美容師さんは、多いようです。
3.美容師に向いてないと感じる。
美容師を志したのは、パーマ液やカラー剤の薬品への興味からだった。。。ということに気付いたり、接客が苦痛、うまくできない、お客さまとしゃべれない、といった悩みから、「美容師向いてない。。。」と、辞めていく美容師さんも一定数いるようです。
別サロンへ転職の場合の理由。
- 成長できない、入客できない。
- 明確な目標のため。
- ライフスタイルの変化。
1.成長できない、入客できない。
練習に明け暮れていたアシスタント時代は良かった。テストに合格すると、はっきり自分の成長を感じ取れたし、努力の方向性がわかっていたから。でもいざスタイリストになってみたら、なかなか入客できない。。。フリーのお客さまや新規のお客さまが少ない。結局、アシスタント時代と同じ事やってる。こういった理由で、サロンの転職をする美容師さんは多いんですね。
2.明確な目標のため。
何でもできるオールマイティーな美容師が当たり前だった時代は終わりましたね。カラーリスト、クセ毛専門、縮毛矯正、ショートカットに特化、メンズカットの特化、と専門分野に枝分かれしています。そんな中で、自分の方向性をもって、明確な目標のためにサロンを転職するわけです。
3.ライフスタイルの変化。
結婚、出産、介護など、大きなライフスタイルの変化に対応できないサロンだと、転職は当然ですね。店舗数がたくさんあるチェーン店なら例えば、引越しをしても近くの店舗に移動だけですむけど、小規模サロンではむずかしいでしょう。
退職理由は、言っていい事と、言わないほうがいい事を見極める。

言っていい事
- 働く環境について。
- 体の不調について。
- 将来への不安。
1.働く環境について。
勤務時間の長さ、休日の少なさ、休憩時間など、美容業界全体の問題ですよね。こういったことをずっと我慢してやってきていて、今の美容師さんの離職率の高さや、人材不足につながっているので、こういったことはオーナーなり、店長なり、伝えていいと思うんですよね。
みんなが問題意識をもって、美容師さんの働く環境を変えていこうとしないといけないと、何だかおおげさな話になりましたけど(笑)
2.体の不調について。
手荒れ、肌荒れ、腰痛。我慢は美容師の寿命を縮めてしまいます。たとえばもう、美容師そのものを辞めてしまおうと思っていても、数か月、数年したらまた美容師やりたくなるかもですから。
今すぐ休む必要がありそうならば、遠慮せず申し出るべき理由です。
3.将来への不安。
福利厚生がしっかりしていないサロンは、結婚したら、子供が生まれたら困ることになりますよね。女性だって結婚しても離婚して、シンママになる可能性があるわけですから。ただ、サロンそのものの将来性(新規客が少ない、客数が少ない等)についての不安は、オーナーも不安に思っていたりすることなので、やんわり伝えるようにしたほうがいいです。
言わないほうがいい事
- サロンや、オーナーの批判、不満。
- 人間関係。
- 待遇面について。
1.サロンや、オーナーの批判や不満
普通にケンカになるかもです。(笑)
批判したいことも不満もあるから辞める選択をしたわけですが、それが一番の原因だったとしても、辞める時はそこは伏せておくのが得策と言えます。なぜなら、美容業界はけっこう狭いので、どこで関連した人に出会うかわからないんですよ。
辞めた、となったら、お客さまだってどうしたのか聞いてくる方もいるし、そこで嫌な話をされたら困るのはあなたです。どこでどうつながってるかわからないですからね!
2.人間関係。
人間関係のことを言ってもどこにでもあること、と言われるに決まってるし、実際その通りだったりします。(笑)でも複雑に感情が絡み合ってしまうと、その場から離れるのが一番いい場合も。当事者にしかわからないこともあるものです。
そしてスタッフ間の人間関係については、これまたどこでつながるか、わからない美容業界なので、他者に多くは語らないこと。
言うなら、本人に。です。
3.待遇面について。
給料については、そのサロンの決めたことだし、納得して入店したことだと思います。ただ何年いても変り映えのしない金額に嫌気がさしたとしても、スタッフに還元できないことは、オーナー自らわかっていることなんじゃないですかね?
「もっといい給料のところを見つけたのでそっちに移ります。」とか、はっきり言ってはいけません。。。
すんなり辞められるかどうかは、自分が辞めた後のサロンの状況次第。

辞める意向を伝えたら、できる限りすんなり辞めていきたいものです。
変に揉めたり、しつこく引き止められたり、辞めたいって告げたら怒りをかってしまった!なんで??みたいなことを回避すべく、ここまで書いてみました。
辞めるとなれば、必ず問われるのが理由です。ここまで読んでくれた方は、それについて理解してくれたことと思います。
そして、すんなり辞めるためには、自分が辞めた後のサロンの状況がどうなのか?は大いに関係してきなすよね。スタッフ不足、人材不足なら引き止められるかも。
もし、譲歩する気があるのなら、その条件についてはよく考えておくといいです。
例えばこんな感じ⇩⇩⇩
- 辞める意向を伝えて1か月後に辞めます。
- スタッフ不足により、退社が遅れる場合は、もう1ヶ月だけ在籍します。
- その場合、給料はそのままで、勤務時間の短縮が条件。
等々。。。
美容師を辞める理由について、最後にもう一度考えてみよう。
体の不調なのか?
心までつかれきってしまったのか?
どんな美容師になりたかったのか?
次にやりたいことは明確か?
辞めた後の収入源は?
まとめです。
- 美容師を辞める理由は、美容師そのものを辞める場合、健康面、収入面、向いてない自覚。
- サロンを辞める理由は、成長が出来そうもないこと、仕事が変わらないこと、ライフスタイルの変化。
- 辞める理由として伝えていい事は、業界全体の問題点。体の不調。将来の不安。
- 伝えないほうがいい理由は、オーナーや、サロンの批判、不満、人間関係でもめたこと、そのサロンの待遇について。
- すんなり辞められないとしたら、対応策を考えておこう。
- 美容師そのものを辞める決断をしたあなたへ。もう一度辞める理由と自問自答を。
美容師を辞める理由は大きくいくつかに分かれることがわかりましたね。
悩みながら頑張っている美容師さんを、応援します。