美容師の給料、年収や手取りが安いカラクリとは?

美容師の仕事は時に休憩もなく、下手したら昼食もなく、勤務時間も長くて大変だと感じてる美容師さんは多いのではないでしょうか?

そのうえ実は、お給料も安い。。。

え?そうなの??と驚かれた美容師アシスタントの皆さん、大丈夫です。

今、美容師さんの働き方はいわゆる「サロンワーク」だけではなく、フリーランスであったり、業務委託、もしくは、何か1つの技術に特化した専門美容師であったり、活躍の場は多岐に渡ります。

そんな中で、これからどう進んでいくか?まずは現実を知ることが大切です。

何も知らなければ、今の環境のままサロンの美容師としてスタイリストデビュー。気づけば数年経っていて、あれ?給料ってこんなもん?なんてことにならないように、

まずは今の美容業界の現実、お客様の意識の変化、などについて知りましょう。

そのうえで感じたことを大事にしたとき、あなたの美容師としてこの先行く道が、見えてくるかもしれません。

美容師の仕事は生産性が低い。

美容師の仕事は、生産性が低いと言われています。

生産性が低いとは、労働力あたりの利益が低い、ということ。

以下の数字は、平成30年10月31日の日付がされた厚生労働省のデータです。

美容室の月間平均売上160万7250円
美容師1人当たりの月間平均売り上げ49万円
  • サラリーマンの社員一人当たりの求められる生産性は中小企業で年間平均770万円。

お客様が美容室に支払う料金の平均単価

料金の平均単価当てはまる美容室の割合
2000円未満0%
2000~3999円15,2%
4000~5999円37,4%
6000~7999円20%
8000~9999円13,28%
10000円以上1,5%
実際のデータは立地条件別ですが、ここではすべての平均値を出しています。
  • 全国のカットの平均料金 3073,6円
  • 全国のカラーの平均料金 5485,8円
全国の美容室の数2017年247578店
2018年251140店
前年比+3562店

また、別のデータでは、

2020年度前半・年間利用回数女性4.48回
男性5.48回
リクルートアカデミー美容センサスより。

女性のお客様は年間で5回未満のサロン利用率。。。経営上の問題として、客数の減少を訴えている美容室は79,9%と高い数字。

売り上げ動向についても、前年比と比較した平成27年度の売り上げ状況が、5%以上の減少になっていると答えた美容室がもっとも多かったデータもあります。

これらのデータからわかることは、

カットにかかる時間を1時間とし、カラーも一緒ににする場合を2時間とすると、1時間あたりおよそ3000円程度の利益を生んでいることになります。

これが生産性の低さというわけです。

手間暇のわりに、料金が見合っていない。とも言えますよね。

しかも年間のサロン利用率も5回未満。客数減少を嘆く美容室も後を絶ちません。

美容室も多様化して、顧客獲得が難しく、売り上げが伸びない。

美容室の利用率は、過去1年間では85%前後で推移しているが、わずかながら下がっているというデータもあります。

男性の利用率は30代、40代で共に4%の減少が見られるということで、これはリモートが進んで、美容室から1000円カットへの利用が増えたか?と推測されます。

  • 美容室の平日の来店数。0~4人 56,7%
  • 美容室の休日の来店数。5~9人 24、1%

これ、一番多いパーセンテージです。。。

要するに、10人以上来店する美容室はもっと少ないということ。。。

お客様はどこへ行ってしまったんでしょうか?

美容室の多さから、一店舗あたりのお客様の数は、499人と言われています。

もちろん、もっと多い所も、少ない所もあるでしょうが、

いわゆる普通のサロンで働く美容師さんの給料が安い、増えていかないのは、こういった美容室の現状があるから、と言えますよね。

1000円カットの出現で、美容室の低価格化は加速しましたよね。

高単価サロンに転じる経営をとるサロンは少ない。

客数の減少を問題としている。個人経営81,7%
会社経営70%
改善策・接客サービスの充実個人経営45,6%
会社経営53,3%
改善策・価格の見直し個人経営21,0%
会社経営23,3%
改善策・高級店化個人経営3,6%
会社経営10%

まとめです。

  • 美容師の仕事は生産性が低い。
  • 生産性が低いとは、時間当たりの生み出す利益が少ないということ。
  • 手間暇かかるわりには、料金が安く設定されている。
  • 結果、美容師の給料が安い。。。
  • 客数の減少を嘆く美容室は、半数を大きく超えている。
  • 高単価美容室に転じる美容室は少ない。
  • さあ。どうする?

今回、こういったデータを調べてまとめているうち、美容室は今まさに大きな過渡期にあるんだな、と思いました。

どういった方向に進むのも、個人で選べる時代。

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美容師さんを応援します。

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