美容師の将来性として、長く仕事は出来そう。中途半端では難しいかもと思う件。【データあり】

美容師くん
美容師くん

美容師の将来性について知りたい。

スタイリストになって、頑張っていれば稼げるようになるのかな?

頑張る方向性は?何を目指したらいいんだろ?

一生懸命練習を重ねて、テストをクリアして、1つ1つ積み上げ、スタイリストになったあなたは、目まぐるしいアシスタント時代を抜けて、ちょっと立ち止まってるところかもしれないですよね。

「美容師って何歳までできるのか?」

なんてことも不安になってるかもです。

この記事では、美容師の将来性を、あらゆるデータと、現状から考察していきたいと思います。とはいっても難しい話ではなくて、美容師さんの働き方が多様化していることや、美容室を利用するお客さまの意識の変化、更に進む高齢化社会。それらを見ていくことで、

「これから目指すのはどこ?」

といった、波が来そうな場所を探してみる。

といった、ワクワクする話をしていきたいと思います!

このブログの管理人は、「オモロオンナ」です。

  • 美容師歴約30年。
  • 高単価サロンから1000円カットまで、幅広く経験。
  • スタッフのメンタルケア担当になった経験も。
  • 長年の美容業界を見てきました。
  • 現役美容師さんを応援したい。
  • 取っ散らかるクセ毛が悩み。

美容師の将来性を考えるためのデータいろいろ。

全国の美容室件数は?

平成30年度末の時点で。。。

25万1,140件。

確か、ちょっと前に調べたときは24万件だったんですけどね。。。最新のデータが公開されたんでしょうね。

しかし多い!!

ちなみに美容室増加の推移は、、、

  • 平成26年度末 23万7,525件
  • 平成27年度末 24万0299件
  • 平成28年度末 24万3,360件
  • 平成29年度末 24万7,578件

参考:MONEYzine

ずぅっと右肩上がりなんですよね。。。よく言われる例えなんですが、全国のコンビニの店舗数の約4,5倍にもなるそうです!

主要な駅前なら、ぐるり360度、いくつかの美容室が目に入りませんか?わが町も徒歩10分圏内で、ざっと数えると、、、11件、いや!13件だ!もっとよく考えれば、まだあったかも。確かにコンビニよりはるかに多いです。

で、そんなにたくさんの美容室、みんなうまく共存してるの?って疑問になりますよね?

美容室の倒産状況は?

2019年 1月~10月

92件

前年度の同時期と比べて、29,5%増。このままのペースで推移すると、年間で倒産件数が最多だった2018年の95件を超えて、初めて100件を上回る可能性があるそうです。。。

美容室の全国店舗数と、年間倒産件数から見えることは、「美容室の経営は大変なんだ。」ということ。たくさんの競合店の中で生き残るには、それなりの戦略と、市場を見極める力と、行動力が必要なわけです。

美容師の将来性を考えるとまず、独立開業を思い浮かべますが、現実が難しいのは、数字を見ると明らかですよね。

参考:MONEYzine

お客さまの髪に対する意識は?

ヘアスタイルにこだわりを持っている方は。。。

  • かなりこだわっている。 4,8%
  • まあ、こだわっている。 25,2%
  • あまりこだわっていない。40,3%
  • ほとんどこだわっていない。29,7%

こだわっている方は、全体の30%でした。これは、髪に悩みがある方、と、とらえてもいいのかもですね。

では、どのくらいの頻度で美容室に行くんでしょうか?

  • 1週間に1回 0,3%
  • 2~3週間に1回 1,4%
  • 1ヶ月に1回 16,7%
  • 1ヶ月半に1回 14,1%
  • 2ヶ月に1回 25,3%
  • 3ヶ月に1回 25,1%
  • 4~6ヶ月に1回 10,9%
  • それ以下、気が向いたとき 6,2%

2~3か月に1回と答えている方が半数を超えていますね。この辺は想定内ですが、昔。を知ってるワタシからすると、客数が少なくなるわけだなぁ、、、と思ったりします。

もう一つ、興味深いデータを載せておきますね。

スタイリングにかける時間は。。。

  • スタイリングはしない 33,9%
  • 3分未満 33,5%
  • 3分~5分未満 19,3%

スタイリングに5分未満までしか時間をかけない方が86,7%

寝ぐせがついた場合はどうやって直していますか?

  • 水で濡らす。49%

美容室での店販商品も大きな売り上げですよねぇ。ここらへんもうまくいってるところが、美容室の生き残りに勝っている、ということなのかもしれませんね。

データ内訳。。。

モニター4057人 男性60,5% 女性39,5% 

年代別20代2,1% 30代10,9% 40代28,0% 50代31,2% 60代20,1% 70代以上7,7%

参考:ネットリサーチ ティムスドライブ

そして、美容師さんの将来性を考えると、高齢化社会についてのことを抜きにしては語れません。一見関係なさそうですが、巷にあふれるシニアの皆さま!お元気でハツラツと、第2の人生を謳歌している方も、静かに余生を過ごしている方も、美容室のお客さまとしてご来店されますからね。

まずは総人口と、高齢化率についてはどうなんでしょうか?

2017年現在 総人口 1億2,671万人

高齢化率は 27,7%

男女比3:4

逆に、15歳~64歳までの人口は、1995年に8,716万人でピークを迎え、その後減少が続いていて、2013年には7,901万人と8000万人を切ったそうです。

今後の総人口予想は?

総人口の予想。

  • 2053年 9,924万人
  • 2065年 8,808万人

65歳以上の人口は?

  • 2025年 3,677万人
  • 2042年 3,935万人

高齢化率は?

  • 2036年 33,3% 人口3人に1人が65歳以上。
  • 2065年 38,4% 人口2,6人に1人が65歳以上。

参考:内閣府データ

ちなみに、、、75歳以上の人口は増加を続けて、2018年には、65歳~74歳人口を上回り、その後も2054年まで増加傾向が続くと予想されているそうです!

お元気なシニアの方が増えていく予想を見ると、短いとされていた美容師の寿命は長くなりそうですよね!40代以上は需要が少なくなると言われることの多い男性美容師さんも、まだまだイケる時代は来ているのかも!!

なぜなら、年配のお客さまは、若い美容師さんよりベテランの美容師さんのほうが、話しやすいし、安心感を持ってもらいやすいですよね。それに、欧米諸国に比べて日本人は、年齢を重ねた自分を恥じる傾向があり、「若い人に髪をやってもらうのは申し訳ない。。。」と感じる方が多いんです。

といったわけで、美容師さんの将来性は、データを見る限りそんなに暗くはなさそうですよ!

働き方で見る美容師の将来性いろいろ。

美容師さんの将来性を考えたときに、働き方って重要ですよね。サロンに勤めるだけではない美容師さんの働き方から見た将来性ってどうなんでしょう?

  1. 完全なるサラリーマン美容師。
  2. 人口が少なくなる日本を脱出して、海外で働く。
  3. 福祉美容師、訪問美容師。

1.完全なるサラリーマン美容師。

開店時間から、閉店時間までの決められた勤務時間。後輩指導なし。休日の講習会なし。1000円カットが代表的な所ですが、時間外労働もほとんどなく、それなりの給料をいただくというサラリーマン的な働き方。

メリットは、定年はあるんでしょうが、比較的長く務められること。仕事とプライベートをキッチリ分けられること。

デメリットは、やりがいを感じにくい。自分の技術を安く提供したくない、といったプライドの問題。

1000円カットは今後も需要はありそうですよね。なので、将来性アリです!

2.人口が少なくなる日本を脱出して、海外で働く。

先ほどのデータでも書きましたが、これから日本は、人口が1億人を切って、減少傾向にある訳です。

とはいっても、データ上の30年以上先の話で、個人の意識に上がってくるまで(人が少なくなった実感)は、だいぶ間があるとは思いますが。。。それでも、これからバンバン子供が生まれないと現実にはなっちゃいそうです。

そんな人口の少なくなる日本を脱出して、海外で仕事をしていくのは、美容師ならではのことですよね!?身につけた技術といくつかの道具を持参して、どこでもチョキチョキカットを提供することで食べていけるわけですから。

メリットは、奪われたり少なくなることのない手に職を活かせること。

デメリットは、言葉の壁。英語の勉強はしておいたほうが良さそう。

美容師として海外で働いてみたい。。。窮屈な日本を飛び出す基礎知識まとめ。

3.福祉美容師、訪問美容師。

高齢化に伴って、福祉美容師や、訪問美容師はこれからますます需要が高まりそうですよね。

高齢者施設や、お客さまの自宅にこちらから出向く美容師の仕事は、介護の資格や勉強も必要とされるでしょう。これまで通り美容室に通ってきてくれる高齢者の方に対しても、手助けが必要だったり、美容師側も高齢者についての知識といったものが必要になってきますよね。

メリットは、サロン勤めがむずかしいベテラン美容師が働きやすい。

デメリットは、資格や勉強が必要となる。

結論は、これまで短いとされてきた美容師さんの仕事は、将来性に乏しい。。。とされてきたけれど、意外とそうでもない!!

高齢化社会を考えれば、年齢がいっても美容師は出来そう。

でもそれは、長く働けるといった意味で、これからもっと格差が広がってくれば、自分という美容師を「どこに置くのか?」をしっかり考えてやっていく必要があるんじゃないかと思うわけです。

どこに置く、とは、どこで働くのか?

美容室、といっても高単価サロンもあれば1000円カットもある。特化美容師の道もあれば、独立開業、シェアサロンにフリーランス。多様化しているお客さま側の意識と共に、美容師側も多様化した働き方のなかで、自分の身を置く場所を決める、ということですよね。

これから中途半端は淘汰されていくから、自分の頭で考えるクセをつけるといいですよ!

美容師以外で、将来性のある仕事ってぶっちゃけ何?

デジタル、IT系

これからさらに高齢化になれば、医療や介護系も、もっと必要とされそうですよね。介護の現場では、海外からの人材も増えているし、介護ロボットも導入してきそう。

関係ないかもしれないけど、仕事をしながら、プログラミングや英語の勉強はしておいて損はないかもです。なぜなら、ここまで書いてきたように、日本の人口が減少していくことと、高齢化が進むことで美容師のあり方も大きな変化が起こることが予想されるから。

このへんのことは、個人的な予想の範囲を超えないので根拠を示せませんが、個人の時代といわれる今は、一つだけではなく、いくつかのスキルを持っていることでわが身を助けることは大いにあり得ます。

美容師は、将来性の無い仕事ではないけれど、それだけに頼るのは今後難しいかもしれない。といった結論でした。

まとめです。

  • 全国の美容室の件数と推移は右肩上がり。
  • 全国のコンビニ件数よりも4,5倍も多い。
  • 美容室の倒産件数は、過去最多を更新する勢い。
  • これらのことから、美容師の将来に独立開業するのは難しいと言える。
  • お客さまの髪に対する意識は、こだわりがない層が70%
  • 美容室に行く頻度は2~3か月に一回が半数を超える。
  • 自分の髪をスタイリングしない、5分未満という層は、86,7%
  • 寝ぐせは水で濡らして直す層は、約半数。
  • 日本の総人口と高齢化率、今後の推移から美容師の将来性を見ると、長く美容師をしていきことができそう。
  • 美容師の将来性を働き方で見ると、1000円カットや海外へ脱出、高齢化に伴って介護系の美容師の需要が増えることから、多様化に拍車がかって将来性はおおいにありそうだと言える。
  • それでもぶっちゃけ将来性ある仕事って何??って聞かれたら、IT系は、はずせない。
  • 美容師さんも、手に技術だけでなく、それ以外のスキルを身につけるのが望ましい。

美容師さんの将来性について、あらゆる角度から見てみました~。

参考になったら嬉しいです。

コメント

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