【美容師ハサミ】差別化のポイント5つを知って大切な1本に出会おう!

サロン勤務さん
サロン勤務さん

美容師のハサミって、いろいろあるけど、実際違いがよくわからない。。。

自分に合うハサミってどんなのかな?

美容師のハサミは価格もさまざまで、いろんな用語があって、わかっているような気になってるけど

実際わからないことってありますよね。

  • たくさんある美容師のハサミの差別化ポイントを知りたい。
  • 自分に合うハサミの選び方。
  • どうせならお得に買いたい。買い方の注意点は??

といった、疑問にお答えします。

美容師のハサミの違いは、いくつかの個性を出すポイントが違うこと、メーカーのこだわり、差別化、などで、

たくさんの商品がうまれています。

この記事では、たくさんある美容師のハサミ、5つの違い。自分に合うハサミを選ぶポイント3つ。かしこい買い方も5つに絞りました。

ワタシ自身、美容師として使ってきたハサミの本数、30年の間でのべ15本ほど。

1000円カットでの仕事も経験。ハサミは使い倒してきました~

最高でナルトシザー。最低で数千円。いろいろ使ってきたベテラン美容師がお伝えします。

たくさんある美容師ハサミ。差別化ポイント5つ。

インチ(長さ)の違い。

インチ(長さ)とは、ハサミの刃先からハンドルの先端までのことを言います。

中指の長さによって適切なサイズのハサミを選ぶことが出来ます。

5センチ未満であれば、6インチ以下のハサミを選ぶ。

5センチ以上であれば、6インチ以上のハサミを使うとベスト、というのが、1つの目安です。

大きいハサミが好まれたり、ミニシザーが流行った時代もあったみたいですが、

手や指の長さに合わせるのはまさに、理にかなってる、ってことだし、大切な手を守ることにもつながりますね。

素材の違い。

素材名特徴
・ステンレス・サビにくい。比較的安価。
コバルト系より切れなくなるのは早い。
・コバルト系ステンレス鋼・コバルトという非常に硬い素材が含まれたステンレス鋼は、
刃こぼれしにくい。
・ステライト・コバルトを主成分に、
クロムとタングステンが含まれる合金。
・ハイス鋼・粉末状の鋼材を、素早く焼いて固める難しい作り方で、
不純物が少なく、耐久性が高い。
・ダマスカス・最も硬い素材で耐久性も高い。
金属が幾重にも重なったような特徴あるデザイン。
・モリブデン鋼・現代のハサミの大半に使われている素材。硬く摩耗しにくい。
・超密度炭素鋼・永切れが望める。摩耗しにくい。

30年以上前のハサミは、ステンレス素材で作られているものが多かったようです。

刃の違い

  • カットシザー
刃線特徴
・直刃・刃線がまっすぐ。ベーシックでオールマイティ。
1本は必要。
・笹刃・刃線が中央に向かい丸く弧を描く形。毛が適度に逃げるので
ドライカット、スライドカットに。
・柳刃・刃線が直刃と笹刃のちょうど中間。
・ハマグリ刃・笹刃より、丸みのカーブがさらについている刃。
・鎌刃・先端がカーブしているもの。セニング作業に使われる。
1・直刃
2・笹刃
3・柳刃

いろいろな呼び名があるが、自分のハサミをみると、要するにこの2種類です。

直刃、刃線がまっすぐ。(画像・1)

笹刃、刃線が中央に向かって丸く弧を描く。(画像・2)

柳刃、直刃と笹刃のちょうど中間。(画像・3)

他にも剣刃、ハマグリ刃、柳刃など、いろんな呼び方があるけど、

要は、まっすぐか、曲がっているかの違いですね。

  • セニングシザー
刃の種類特徴
正刃最も一般的な毛量調整のセニング。
逆刃内側が多く切れることで、収まり良く切れる。
段刃刃先が段になっているので、適度に毛を逃しながら切れる。
V溝刃刃先がV字になっているのが特徴で、
溝に毛がしっかり挟まって切れるタイプ。
クシ刃刃先は平らなので毛が抜けやすくスキ率は低い。

逆刃、内側が多く切れることになるので収まり良く切れます。

正刃
逆刃
V溝刃
段刃

ハンドルの違い。

ハンドルタイプ特徴
メガネハンドル指を入れるハンドルが左右対称なので、いろいろな
持ち方が出来たり、正刃、逆刃関係なく使いやすい。
オフセットハンドル指を入れるハンドルが段違いにずれていることで、手の
形にフィットしやすく、開閉もしやすい。
3Dハンドルハンドルがねじれていて、オフセットハンドルより、
さらに手にしっかりなじみやすい。
メガネハンドル
オフセットハンドル
3Dハンドル・参照:DANシザーhttps://shop.dan-scissors.net

大別すると3種類ですが、

実際のハサミのハンドルでは、特にオフセットハンドルは、その商品によって、角度とか細かく作られていて、かなり多様に出来上がっているようですね。

メーカー、ブランドの違い。

メーカー、ブランド価格帯特徴
光シザー
7万~15万女性美容師におススメシリーズがある。
多彩なラインナップ。
ナルトシザー15万~30万さすが桁違いの価格!使ってわかる良さ。
・ハイネッタ15万~20万刃が分厚く重め。そのかわり何度も研げて
切れ感は変わらず。
マテックマツザキ5万~8万七宝焼きがハサミに施されている
ラインナップもアリ!
ジョーウェル5万~11万医療用ハサミが原点。
ミズタニ3万~19万金額も素材も多彩!そして見やすいHP。
ロイヤルマスター10万~14万女性美容師さんのためのシザーが有名。
内海シザー5万~10万ネイルや、トリマーさん用のハサミも手がける。
グリーンマウス4万~9万軽さにこだわったシリーズがある。
キクイシザース6万~10万完全オーダーメイドができる。
・Y.S.PARK Cut Scissor6万~21万使う人が作る人というサロン発想でのものづくり。
トラックスシザーズ10万~有名美容師さんが使っていることで有名。
bmackシザース6万~17万1丁のハサミに30人の職人、
100工程以上かけて作る。
トギノンシザーズ10万~12万業界初の新しい安心の購入方法がある。
ハサミのルミエール13万~16万特許を取得した世界初の切れ味。
肩こり、腱鞘炎予防。
OKAWAシザーズ7万~13万職人さんによる手作り。メンテナンスも職人さん自ら。

以上主要メーカーですが、実際はもっとあるかも。。。まわりの美容師さんや、知り合いの美容師さんは上記メーカーのどこかのハサミを使っている方ばかりでした!

気になるメーカー詳しくは、HPへ。。。

自分に合うハサミを選ぶ3つのポイント。

自分に合うハサミを探す3つのポイント。

ここまでで、ハサミの細かい違いや、どんなメーカーからどういった特徴のハサミがあるのかだいぶつかめてきたことと思います。

膨大な情報と製品からたった1つを選ぶって難しいですよね。

そこで、選ぶ際の3つポイントについてまとめました。

手の大きさ、体つき、体形で選ぶ。

手の大きさは、ハサミを握る時のフィット感が変わってくるので、無視できないところでしょう。

体形は、ほっそりしていて、背も小さいタイプと、がっちりしていて、背も高いとしたら、

ハサミを持った時の感じる重さも違ってきますよね。

特に華奢で、手首の細い女性は、女性用に作られたハサミも考えに入れるといいですよ!

一日中使うハサミは、できるだけ負担の無いものを選ぶといいです。

お客様で考える。

年配の方、女性や学生さん、メンズ、くせ毛や多毛。

あらゆる層が来店するサロンであるならば、髪質や、スタイルによってハサミを変えますよね。自分がどういった客層を多く担当しているのかによって、必要なハサミは変わってきますよね。

今まで使ってきたハサミとくらべてみる。

数年スタイリストとしての経験があれば、何本かハサミを使ってきたと思うので、それらの使いやすかった点と、改善したい点を考えてみましょう。

カットしていて親指の抜けがスムーズじゃなかったとか、

小指かけがやたらなじんでたとか、何かしらありませんか?

買い方は大きく3つ。中古で買うのもアリ!

・ディーラー

・ショールーム、問屋

・通販

ディーラーを通して買う。

サロン勤務であれば、いくつかのディーラーと取引があると思います。

そういった代理店を通して、メーカーの担当者が、サロンにやってきて

説明を受けたり、試し切りをさせてもらって買う方法ですね。

その時に、どういった目的で使うか、どのシリーズに興味を持ったか伝えておくとより良いでしょう。

高価なハサミなので、一度で決めなくても大丈夫です。

気になるいくつかのメーカーにぜひとも足をはこんでもらって、

納得の1本を見つけましょう。

ショールーム、問屋で買う。

すべてのメーカーがショールームを持っているわけではありませんが、

◎ミズタニシザーズ

◎ロイヤルマスター

◎光邦シザーズ

以上3つのメーカーは、こちらから足を運んで実際に見に行くことができるので、代理店を挟んだり、来てもらうことに気を使ってしまう方は、気が楽ですよね!

◎岡本商会

◎マスダ増

といった、美容用品の卸問屋は、会員登録しないと入れません。

会員登録に必要な書類として、営業している様子が確認できるもの、となってます。

出かける前に要チェックです。

通販で買う。

美容師のハサミのメーカーは、ホームページがあるので、

そこから直接買うこともできますね。

実際手に取ることなく買うことになるとしたら、返品交換などについてもしっかり聞いてみてから買いましょうね。

中古で買うのもアリ?!

昔は数万円で買えたハサミも、今や上を見たらキリがないほどお値段も爆上がりしています。

時代が変わったので当然なんでしょうが、実際ハサミって、使ってみないとわからないこと多いですよね~

だから、長い間で美容師をしていくとしたら、10丁、、、用途別も含めれば、15~20丁くらい、いやもっとかな??使うかも。。。

全部新品でそろえるに越したことはないけど、中古ハサミもかなり売れてますよね。

有名メーカーのハサミ、そんな中古で買ってみるのもアリですよ。

美容師の離職率は、3~10年以内で80%以上というデータもありますからね。。。

中古のハサミは、けっこう出回っているでしょう。

「前の持ち主のくせがついてる」とかよく言いますが、

考えてみれば、そんなことはあり得ませんよね。

ただ、個人でメルカリで売ってるものや、個人オークションで販売されているものは論外。

専門店できちんとメンテナンスされているものを選びましょう。

今までとは違った形状のハサミを使ってみたかったり、

特に女性用に作られたハサミであるとか。ハイネッタは重めに作られているとか。特徴のあるハサミは中古でためしてみるのも良いと思います。

そして、使ってみて、自分に合わなかったハサミ、使わなくなったハサミは、

新しいハサミを買うための資金作りのためにも、売りに出してみるのもいいですよね。

(誰かのためになるかも。あなたのハサミ!)

まとめです。

  • たくさんのハサミの中から納得の一本を見つけるには、5つの違いから選ぶ。

①インチ(長さ)②素材➂刃④ハンドル⑤メーカー、ブランド

  • 自分に合う一本は、手の大きさ、体つき、体形で選ぶ。
  • お客様で考える。
  • 今まで使ってきたハサミと比べて考える。
  • 納得のハサミを買う方法は、大きく3つ。

①ディーラー、代理店を挟んで。②ショールーム、問屋に行って。➂通販で買う。

  • 中古で買うのもアリ!

たくさんのメーカー、ブランド、形状から、あなたの大切なハサミを選ぶ手助けになればうれしいです!

あなたにとってのサイコーの一本に出会えますように。。。

コメント

  1. […] 【美容師ハサミ】差別化のポイント5つを知って大切な1本に出会おう! […]

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